当社の技術について
「当社の技術について」
というお題目で新入社員研修の講師をせよ!という依頼が人事部門からありました。まぁ、毎年の事なのですがこの5,6年は、ほとんど私が請け負っています。今回は自ら希望しました。
当社の技術・・・このテーマで何を若者達に語りましょうか?結構難しい課題です。一般に技術と言えば、技術の『高さ』をアピールするんでしょうねぇ・・・。当社が誇れる高い技術・・・はて?何があるでしょう?(笑)
元々、講師をやるキッカケは学生さんのリクルート活動時、技術部門の説明を請け負ったことが発端だったようです。ある日突然スーツ姿の学生さん達を引き連れて人事担当者が来て「技術に関する説明をして下さい」と言われました。
「聞いてないしぃー!」。。゛(ノ><)ノ ヒィ
まったくいい加減なものです。私の担当は主にプレス・・・ということになっているので(実際には何でも屋ですが)3D CADやプレス成形シミュレーションなどの画面を見せながら説明します。同業者では当たり前のこれら設備ですが、製品形状を画面上でクルクル回したり、カラーマップでいろんな分析をしたりと、若い学生さん達には如何にもすごいことをやっているように見えるでしょう(笑)
一通り、3D CADによる設計から、プレス成形シミュレーションを経て、現実の金型製作、部品生産までの流れを説明した上で、3D CADを触った経験の有無や、こうした解析業務のような仕事に興味があるか?と質問します。
積極的な学生の中には手を挙げてアピールしてくれる子もいます。
私も、個人的にはCADやシミュレーション大好きなのですが、だからそーいうのをやりたい!というタイプの方はお断りします。と告げます。
大抵ビックリ!します(笑)
我々にとってCADもシミュレーションも“ツール”に過ぎません。好きこそものの上手なれとも言いますので、好きなのにこした事はありませんが、一番の懸念はCADやシミュレーションをやることそのものが仕事だと勘違いしてしまい、本来の仕事であるそれらのツールを駆使して如何に旧来に比べ、短時間に、高品質且つ低コストを実現するか?という本質を見失ってしまう恐れがあるということに気付いて欲しいのです。
悪い言い方をすれば、こうした道具を駆使して「ズルして楽したい」というタイプの方が、企業にとっては役立つ場合が多いのかも知れません。仕事が好きというタイプより、仕事大嫌いというタイプを求めますと告げます。私などは、完全にそーいうタイプですし(笑)
予定の無い会社案内でしたが、いきなりこの説明ですのでてっきり二度と依頼は来ないものと思っていたのですが、実はこれ以降恒例になってしまいました・・・。というのも、事後のアンケートでは大抵技術に関する説明が最も興味深かった・・・という回答なのだそうで、若者にも何かしら伝わるものがあったんでしょうかねぇ?
そんなキッカケもあり以後、新入社員向けの研修でも技術に関する講義を受け持つようになりました。さて、今回の講義はどんな内容にしましょうか?技術は『高い』方が良いのでしょうか?それとも・・・
今日も、ズルして楽して早く帰りたいと思いつつ、講義の内容を練っているのでした♪


